夢4 記憶転移
夢4 記憶転移
臓器移植による記憶の転移には かなりの事例が存在している
少女は幼くして命を落とした10歳の少年からその心臓を提供されたが、
移植後まもなく、悪夢を見るようになった。彼女が見た夢には見知らぬ
男の顔がはっきりと現れ、彼女はその顔を似顔絵として描いたという。
そしてその後、恐るべきことが明らかになった。
彼女が心臓を譲り受けた少年は、殺人事件の犠牲者だったのだ。
そして彼女が描いたその似顔絵や場所の記述が手がかりとなり、
少年を殺害した犯人が逮捕されたのである。
アリゾナ州立大学医学部心胸科のコープランド博士は
「いかなる臓器移植であろうと、移植される際には
その臓器に含まれるDNAが同時に移植されることになります。
その中には移植される臓器だけに関連したわけではない、別の部位、
例えば脳に関連する遺伝子も含まれている。こうしたことが引き金となって、
心身の変化が現れることは、可能性として完全に否定することはできない」
と認めている。
「心臓の暗号」の著者のポール・ピアソールは、
自らもガンで骨髄移植を受けており、
臓器移植に反対してはいない。しかしその際の自分の体験と、
同僚の科学者たちとの「エネルギー心臓学」の共同研究を通して、
思考と知性は脳の専売品ではなく、心臓にも知性があり心臓も考えると
主張する。また細胞は記憶を持っていると主張する。
しかし脳の知性と心臓の知性は同じではない
患者だけではなくその親族からも裏付けがとれた5例を紹介している
脳死とは、呼吸・循環機能の調節や意識の伝達など、
生きていくために必要な働きを司る脳幹を含む、
脳全体の機能が失われた状態
記憶能力が脳だけにしかないのなら 脳死と判定された人が、
臓器摘出時 痛みを感じたり、動いたりする事は、
世界中で起き 麻酔などをかけてから臓器を摘出することに
矛盾が生じる
プラナリアは頭部を切り離した 頭部を失った部分から
新しい頭を作るが 最近の研究で頭部を失ったプラナリアにも
以前の記憶があることがわかった
内在性心臓神経細胞システムという心臓の神経細胞群は
生命の危機にさらされると脳の指令を受けずに
独自に心拍 血圧などを上昇させ より良い環境にもって行く
単独で行動できることから ここにもある程度の
記憶が保存されているかもしれない
記憶転移を利用できれば精神疾患などの患者に
新しい記憶を上書き出来ないものだろうか