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キメラ サイコロジー15

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  キメラ サイコロジー15

 太一が偶然見つけた 安いスピナー
 それで自分だけの釣りをする太一
 太一は直観の鋭い子だった

 魚に気づかれない様に足音を殺す

 池から顔を出す杭まで5m

 太一がギリギリまで近づけた距離

 太一のルアーはスピナーだがワームを投げる様に
 杭の横5cmの所に落とす 

 ラインを出しスピナーが杭に沿って落ちて行く様に誘導する 

 淡い期待が心を揺らす 

 こい

 だが 釣れず ざんねん

 すぐさま第二キャスト 杭の近くに移動して岸沿いに投げる

 スピナーに付いているブレードが回転する事が良いのか
 その回転音が魚を引き付けるのか ホントの所は解らない
 それでも太一は確信していた
 絶対 釣れる

 案の定 Fish on なかなかのサイズ

 太一いわく スピナーはバスに魔法をかける

 そして魚は深い方より頭上を通る方が絶対に良い

 きっと ブレイドが回る音を聞くと食わずにはいられないのだ

 そして ここは岸からある程度深さがあり 水底が緩やかな斜度で
 まるで壁を作っている様な木々達が水面に影を作り
 あわよくば水面に虫達が落ちてくる場所

 ここは 気温が熱くなった時も狙えるかもしれない
 ほかも周って また午後に ここを狙ってみようっと思う太一である

 そのバスのサイズを後ろで見ている高志

 最初のあたりで時間がかかり このポイントを取られた事に顔をゆがませる
 高志も この杭にワームを投げたかったのである
 バスを持ち どうだ と弟に見せつける兄

 つづく

 

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