キメラ サイコロジー11
キメラ サイコロジー11
東の方向から 空が青く輝きだす
仲間と自転車で駆け上る道
予定通りの時間
池に日差しが差し まだ熱されていない冷たい空気が僕を覚醒させる
池の手前50m
ここから見える池は 静寂に包まれ美しい
水面に漂う霧 戦いの前の緊張感と期待感
日が上り それを合図に鳥の鳴き声が鳴り始めた時
僕は動いた
池の手前20m
僕は魚に気づかれない様に姿勢を低くし
足音を立てない様に近づく
ここから池の全体が見える
狙いは岸ぎわに密集している直径10mの水草が密集している場所
僕のロッドはバスロッドで強度がないので
深い水草の深い所には投げれない だからギリギリ水草の抵抗が少ない
魚を強引に水草から引っ張り出せる水草のはじを狙う
片膝をつきながらの低い姿勢でのキャスト(ルアーを投げる事)
池から20m離れた場所からのキャスト
僕の糸は32mなので残り12mだけ糸を巻ける
今日 一発目の勝負が始まる
僕は ルアーを投げたさい水面に着水する時
出来るだけ着水音を立てる様にキャストする
・・・・どうだ
魚の活性 タイミングが上がっている時は
これだけで食いついて来たりする
・・・・
ゆっくりと糸を少しだけ巻く・・・・
ここでルアーにアクション(魚を誘う動作)
カエルが水草の上を移動する様に
軽く振動を出し ルアーの周りに波紋を立てる
ちょんちょん ちょんちょん・・・・
僕は20cm~30cmだけ竿をしゃくり水面に大きな音と振動を与え
ルアーを移動させた
そして ルアーが止まった状態で ちょこちょんとルアーに振動を与える
どうだ ライギョは近くにいるのだろうか
今日のライギョの活性状態はどうだ
こない・・・・
方向が合わないのか・・・・
ルアーを投げた場所が悪いのかなど 色んな事が頭をよぎる
ルアーにライギョがスレる(ルアーに興味を待たなくなる状態)前に
食いついてほしい
・・・・息がつまりそうだ
この次はどうしよう もう一度振動を与えるか それとも50cmほど巻くか・・・・
パコ あ きた
竿を大きくしゃくる
ライギョがルアーに食いつく時に出る パコっと音を立てる捕食音は
大きくてここまで聞こえてくる その音のイメージでライギョの大きさが解る
期待と緊張で心拍数が上がる
Fish on
糸にプレッシャーをかけラインが緩まない様に巻き続ける
ラインを巻きながら自分も岸に近づく
ここからライギョ釣りの熱いバトルの始まりだ
つづく