キメラ サイコロジー8
キメラ サイコロジー8
自分の気持ちとは関係なく時間だけが過ぎて行く
病院の出口
外から差す強い日差しが病院内を暗く見せている
淋しい
改めて おもう
・・・・私は ここにいたんだ
そして ひとりなんだ・・・・
20350円 はい これはみんなからの退院祝い
・・・・
私は 養護施設に行くことになりました
もう 家には帰れません
・・・・先生 これがあなたの言う答えなの
病院の入り口で待つ 養護施設の職員
私の鼓動が高鳴っているのが解る 先生
とても こわいよ
あの時 私が家に帰るのを必死で反対していた
あの時 深く私の生活に入りこんでくる先生を私は避けたけど
それが 嫌だったわけじゃない
家に帰れば きっとダメになる事も
でも それでも・・・
知らない世界の養護施設に行く事が 怖く感じたからなの
養護施設の手続きをしてくれた
きっと 先生がそうするのなら それが正しいと思う
だけど 不安なの
こんにちは 養護施設の職員が話しかけてくる
・・・・
こんにちはだろ 簡単だろ はい言ってみて
・・・・先生
最後だから聞くけど これが正しいんだよね
あぁ 正しい
・・・・
・・・・さよなら
つづく
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Category: キメラ サイコロジー
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