キメラ サイコロジー2
キメラ サイコロジー2
意識がもうろうとする穴の中で 私は見つけたもの
私の手首には傷がある その傷は私に世界を教えてくれた
手首を切り裂いた時から 自分と自分のまわりを取り囲む
すべてを認識できた
あらゆるものが言葉となり 痛みになり形と意味を持たせた
そして 私は穴の中で何者でもないまま
押しつぶされて 消えていくのだと
穴の中で 私は叫んだ 消えたくない
助けて
私は 穴からはいずり出た そして世界にある私の居場所を探した
でも そこで見つけたものは理不尽な対応と決まっていたかのような
状況だけだった
恐怖 ぎまん
その恐怖を覆い隠すだけに ぎまんに満ちたルールを
押し付けてくる先生
そして 私の世界は何も変わらないのに
その結果に安寧し それを誰かに押し付け合い奇妙な形を作っていく世界
私は一人
世界は醜い
そんな醜い世界の残骸で
私の穴は 更にうずもれていった
つづく
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Category: キメラ サイコロジー
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