呪い4
呪い4
世界に恨みはない
ただ私には世界は必要なかった
世界が消えてもいいし
人を殺しても心は痛まない
もちろん私も死んでもかまわない
おじさんと呼ばれる私には仕事はない 家族もいない
私の年齢から考えると これからの人生の
可能性の低さを痛感する
何をやっても うまく行かないし しっくりこない
この世界は 強者には広いが 弱者には意味すらあたえない
ましてや年をとった体に何が出来るのか
誰かに話す事もなく 話しかけられる事もなく
一人 ・・・・もうダメだとつぶやく
努力してきた人生の中から 一滴の水滴が落ちる
水面に当たり 波紋のように広がって
心に伝わっていく
その時 うるさい世の中から音が消えた
私は この時 世界を見失った
スポンサーサイト
Category: 呪い
Permalink | Comment(0) |