愛と青春の旅立ち1
愛と青春の旅立ち1
まだ世界が一つだった頃 世界は闇に包まれていた
暗く 暗く 暗く ただ暗く
息をするにも苦痛を伴う
売春 麻薬 暴力 犯罪が当たり前の中で
それらをすべて手に入れた天才ベティ・ベル
そんなベティは 17歳でメアリー・ベルを産む
ベティはメアリーをほしかったわけではない
偶然 出来てしまっただけ
だから父親も誰だか分からなかった
メアリーにとって家族とは どういうものだったんだろうか
幼い情報の中で何を見ていたのだろう
ほとんど家具のない汚い部屋に
ある時 新しい父親が来た
この時メアリーは新しい父親が来た事に嬉しさを感じたのだろうか
メアリーの家では生活保護費が増える理由から
メアリーは父親を叔父と呼ばなくては行けない
父は働かない暇な時間を犯罪などでつぶしている
完璧な機能不全家庭の生活はストレスを生み続ける
慢性夜尿症のメアリー
ベティは漏らした布団にメアリーの顔を押し付ける
抗うメアリーその恐怖と言い訳の中でメアリーは確実に答えを見つけていく
ベティは たまに麻薬も与えた
幼い体は痙攣しながら生死をさまよう
メアリーは生と死の狭間で何を見たのだろう
メアリーの一つだった世界に亀裂が入るのが見える
そして一つだった世界が二つに割れる
一つは自由 手を伸ばせば手が届く世界
叩きつけられ耐える寂しい生活の中で見つけた自由
1968年 メアリーは友達二人を防空壕の上から突き落とす
自由はメアリーに込み上げてくる力と力の使い方
それを使えるものと代償を与えた
色々な感覚を感じながら防空壕の上から友達を見下ろす
この時 メアリー10歳
翌日 6歳の女の子3人の首を絞める
メアリーは10歳以上の知能を持っていた
当たり前である 機能不全な家庭の代償は 着実にメアリーを進歩させる力を
強制的に与えていく
1968,5,25 それから二日経たないうちに4歳の子供を絞殺
この時 警察にメモを送る
メアリーは何も言い返せない世界とは違う
自由に振舞える世界に喜びを感じている
1968,7,31 3歳の子供を絞殺
絞殺とは相手の首を絞めた際 手に伝わる感覚を感じながら
死んで行く様を目の前で見れるメリットがあるが
暴れる相手を押さえ込むなど技術的に難しい上級の殺し方
メアリーはメアリーよりも弱い年下の子供を選ぶなど
理論的に優秀な行動を見せるが
幼い自分だけで見つけた世界には限界があった
1968,8,1 逮捕される
10歳の小さな心が見受けた自由は終わった
親は当たり前に犯罪を犯し続ける 教育もしないし出来ない
その中で生きてきたメアリー 教育をしたのは刑務所だった
メアリーは医療刑務所と刑務所を行き来しながら23歳の時に出所
今 メアリーは子供を作り大人として生きている
警察に送りつけたメモ
私は殺す また来る
わたしたちがマーティン・ブラウンをころした くそったれ げすやろう
くそったれ わたしたち ころす きをつけろ みっともないうじむし
きをつけろよ ころしがあるぞ みっともないうじむしばあさんより まぬけ
お前は馬鹿 私達が殺したんだ