死刑囚
死刑囚
死刑囚の精神鑑定をした
やはり 死刑囚は霊を見ていた
霊イコール現実 現実イコール記憶 記憶イコール過去
霊とは相対的なもの
私の知り合いに保健所のおじさんがいる
毎月 たくさんの犬猫を殺している
でも 悪ではない 仕事のためでも 大儀のためでもない
明日は 絶対にこの状況が変わると信じているからだ
死刑囚の心の中に 信じるものは あるのだろうか・・・・
霊とは言い訳なのか
死刑囚の部屋は とても狭く 暗く 冷たい
独特の臭い
前死刑囚の痕跡
誰も訪れる事のない孤独
思い出す過去
自分への価値
早く死刑になりたいと思う自分
死刑を待つ間は 切なく 寂しい・・・・
見るものもなく ただ部屋の片隅を見つめる
ベッドの底に入り込み
ベッドの上で寝るのではなく
ベッドの下の地面で寝るようになる
ある日
部屋に人がいるのを見つける
その人は ただ そこに立ち
私は ただ ベッドの底からその足を見つめる
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Category: 死刑囚
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