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霊見化

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  霊見化

 脳の中に潜む霊
 死の蓋は いつも開いている


 生かすも 殺すも国務で すべての国民は
 それに勤めなければいけない義務がある

 強制的に参加しなければいけない生活は宿命で
 霊は その中でルールを見つけていく
 利己的に あざとく 狡猾に育み
 かかわる人に 幸福を与える

 自殺者の多くは 霊を見ているだろう

 問題は どう美しく死ぬか どう取り殺されるかである
 つまり さほうであり道徳

 あなたに唯一残された救い

 優れた自殺者は自分を奮い立たせ最後に陳腐な行動をとる
 この国に何があるのか その価値はあったのかを考え
 自分に何が出来るのか 何が出来たのか 自分に価値はあったのか・・・・


 探しても見つからない もうダメだとつぶやく

 今さら考えても意味はない もう何もやる気は出ない 

 自殺者は より完璧な自殺を行うために
 言い訳をするふりをしながら最初に決めた計画を淡々と行こない
 今とは違う華麗だった過去を殺していく努力をする 
 努力しながら追い詰められ 恐怖に震え直視していく世界 

 もう時間がない中 絶望の隙間から 一筋の光がささやく

 すべては どうでもいい

 今では 裁く者もいない いたとしても誰も私を止めることは出来ない
 光がささやき ついに終わりの時が近いと悟る

 怯えながら誰にも会わないように闇の中を歩く

 霊は存在するのか 問い続ける自殺者 
 ・・・・私もそうなっていくのか

 恐かった霊も 今では 違和感はない
 導かれるように手を差し伸べる霊
 霊は 耳元でささやき 私に最後の勇気を与える
 霊は絶対的に弱い無害なものであっても殺す
 どんな小さいミスも許さない 
 あなただけを見つめ
 全身全霊を この一瞬にぶつけるだけである


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Category: 霊見化
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