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安全管理1

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       安全管理1
 
 Religion2.jpg

 Aは 力が原理だ

 そして その力は Aを異常なまでに攻撃的にしてしまった

 Aが信じた力とは何か?

 ここに霊の可能性がある

 力とは原理で単独には発動できない物理行動
 すべては共存が原理で力とは その一つの権限にすぎない

 Aは その仕組みを理解出来ず 力を信じ
 一方的に使い続け 自分と自分の周りを狭くした

 Aは何を求めたのか

 自ら そうしたのか そうされたのか

 万能なプログラムは事故死以外 生きることを止められない以上
 何らかの生きる手段を探し続ける

 Aは力で霊を作り出し 生きる手段を見つけ
 奇行の原因を霊にぶつけた

 今のAは孤独だ 誰の話も聞かない

 血まみれの人間の顔を殴り続ける 血まみれのこぶし
 ぐちゃぐちゃの顔 高鳴る鼻息

 冷たい部屋の片隅 

 自分が作り出した世界で恐怖しながら
 その快楽に高揚する 

 自分が痛めつけた霊 

 その中で 力を探す力を与えてくれる その世界と関係性は
 孤独なAの唯一の救いであり宗教である

 だが 社会から否定された以上しかたがない

 化学精神治療(幻覚剤などによる治療)で
 Aが作った世界を型崩ししながら 生体電子法で
 刺激を与え誘導する

 Aの大切な力とは関係なく ここで強制的に
 終焉を迎えさせられる

 明日からはAは安全な人である
 
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Category: 安全管理

安全管理2 アメリカ

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        安全管理2 アメリカ

 レクター
 
 人の形をしているが その形を覚えても意味はない

 ここの人には魅力がない

 だから名前もどうでもいいし記憶にも残らない

 ただし唯一 記憶に残るのものがある

 それは動物が獲物を狙っているような冷静な目つき


 淡い光がさす八畳ほどの鉄格子付の部屋 

 菌を繁殖させずらい温度調整が
 部屋を冷たく見せる

 鉄格子の側に便器がある 

 和風タイプで排泄物が食べずらいようになっている

 部屋の片隅に無造作に布団がひかれている
 それ以外 何もない

 部屋の床と壁は防水用タイルで出来ている

 すべては衛生管理、掃除がしやすいようにである

 裸足で歩く冷たそうな床 

 ここでは壁に頭を打ち続けても誰も助けてはくれない

 アメリカでは束縛着を着せられた者が
 一日に平均3人 死んでいる

 束縛着をまといながら暴れる者は 目が充血し鼻血が出る

 強力なストレスは体のリミッターを解除し
 わらにもすがる力は簡単に内出血、骨折、呼吸困難などを引き起こす

 やがて動かなくなっていく者 これは落ち着いたのではなく
 全身の力を使い果たしたからである

 首をもたれ 弱々しく息をする

 もう よだれを押さえる力もない 

 そして完全に動きは止まる
 
 徹底的な安全管理は 身内、保護者、社会の悲願であり
 命は消費する原理の中 また命を繋いで行く


Category: 安全管理

安全管理3アメリカ2 見るもの1

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       安全管理3アメリカ2見るもの1
 
 Strait jackets

 束縛着を着せられ のた打ち回り 次第に動かなくなる

 微かな息遣い

 この者は もうすぐ死ぬだろう

 そして ぐったりともたれる目で何かを見ている
 いったい何を見ているんだ

 まだ見たい物があるのか

 暴れたりないのか それとも死ぬと判ってしまったのか

 だから壊れる 又は壊れそうな自分を必死で守っているのか

 それとも助けてほしいのか 

 自分は普通で当然の権利を主張しているのか

 それとも何か恨んでいるの物でもあるのか 
 すべての原因は自分以外の何かだと思っているのか

 救われる事のない終わりを感じたとき
 そこで見えるものには色々な仮説がある

 病気、怪我、権利、本能、原始の記憶、宇宙、神など沢山あるが
 何を見ているかは不明

 本人に聞いても答えないし それが正しいかも判らない
 ただ 極限状態で見せるものは
 かなりの確立で破壊に関係している

 更に仮説がある 

 宇宙の原理、真理などは すべて破壊を指しているのかもしれない

 宇宙のルールが破壊だとしたら 
 生存の権利を持って立ち向かう者は生命で
 破壊を持って立ち向かう者は宇宙になる

 もう ダメだと感じ 希望も抵抗する力もなくなった状態で
 絶対に変わらない状態(終わり、死など)を感じた時

 唯一 見えなければ いけない物

 それは 生と死を統一する 又は超越する
 たった一つの物でなければいけないはずである 


Category: 安全管理

見るもの2

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       見るもの2
 life2.jpg
 命は美しく輝き続ける

 日本の作戦は人質の交換にあった

 人質交換の際イスラム国に日本の安全と力を
 どういう形で考えさせ定義されるかがポイントになる

 これは2020年、2030年、2040年でイスラム国が
 どのようになっているのか 

 世界と日本がどんな経済状況、社会体制になっているかを同時に考え
 日本へのテロに対しての防衛を考えなければ行けない事だから

 だが 人質交渉は失敗に終わる

 2015、1,31午後10時 ISの手により後藤氏は殺された

 後藤氏が死んだ今 証拠は映像だけだ

 後藤氏がISに処刑される際 まず見ていたものは自分への覚悟である

 覚悟にあたっては 湯川氏を助ける名目として
 強引にシリア入りするための装備、行動、考えなどの 
 死に係るであろう 重要な先手を取り続ける行為がシリア入りしてから 不十分だったといえる

 彼がシリア入りする前の無理で強引な行動を考えた時点で
 その重要性を読みきれなかった彼は この時点で
 すでに死んでいたも同じである

 それを承知の上でシリア入りする

 だが それでも彼は後悔などしていなし 諦めてもいないだろう

 そして それを変えれなかった事に些細な怒りを覚え
 睨む様に何かを見すえる
 
 だが彼の思いとは関係なく犠牲を伴いつちかってきた経験は同時に
 この状況と残りの時間を冷静に判断させていき
 経験と信念があるがゆえに 

 この時点で答えを出す

 そして この状況をどう殺すかを考える

 相手をどう殺すか 自分をどう殺すか 家族や思い出をどう殺すか
 世界をどう殺すか 未来をどう殺すか

 彼は死ぬために後悔しないために
 自分の感情にふたをしようとする

 映像をスローで見て欲しい 

 首のどの部分から切り
 どういう経緯で切断にいったたのか 

 二人の顔はどうなっている

 指の動き 硬直具合 血の量

 すべての答えを捕らえたとき 掛け替えのない尊い命が見えてくる

 物事が犠牲を伴い ぶつかり合う時 それは美しくなる

 残された短い時間の中で二人の意思と思いが激しくぶつかり合い
 それまでに つちかってきた技術、使命は無駄な動きをはぶき
 必要とされる動きと力だけが極み 流れるように最後の命を輝かせる

 究極の状態は嘘をつかない

 首を切られる数秒前 彼は目をつぶった

 これは開放されるためだ

 彼の中で解放された世界

 そして最後の時

 開放された凝縮した時間はスローモーションの様に進み
 彼に最後の時間を惜しみなく与える中
 ゆっくりとナイフが 自分の首の組織を切るのを感じただろう

 そして それに ともなう激しい痛みと それ以外の痛み
 それが 交差したとき糸は切れる

 彼が最後に見たものは その痛みへの感謝しかない
 そして その痛みとは どんなものか

 それは 彼が最後に見せる彼の美を理解する者にしか分からない



Category: 安全管理

見るもの3 神はサイコロを振らない1

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  見るもの3 神はサイコロを振らない1

 「チョコレートは?」

 「用意してあるわよ」

 「質問をお願い」

 「あなたはMichele Causseさんですね?」

 「はい・・・独身です」

 「そんな事聞いてないわよ(笑)・・・この世に別れを?」

 「はい」
 「本当に?」

 「はい」

 「これを飲めば息が途絶えますよ。」

 「解ってます」

 「本当に?」

 「自分の意思ですから」

 「では、さようならMichele」
 「さようならErika・・・」

 「コレ(死)が私の最後の望みなのよ・・・」

 「一口か二口飲んで頂戴」

 「それだけで良いの?!」
 「苦いのよ」
 「充分じゃないでしょ!?」
 「ええ・・・そうね・・・」
 「だったら、一気に飲むわ!」

 「やっぱり苦いわね・・・うわあ・・・
 動物病院のワンちゃんみたいになっちゃったわね。

 最悪・・・泣いたりヨダレ垂らしちゃったりするかしらね・・・」

 「ティッシュ頂戴。ヨダレでブラウスが・・・」

 「ヨダレ垂らしちゃったら拭いてね。格好悪いのはイヤなのよ・・・」

 「わかったわ」

 「不味いわねえコレ・・・チョコレート頂戴・・・」

 「さようなら、Michele」
 「ありがとうArthur!あなたは本当に良い人だった・・・。

 そんなに知り合えてないけど、もう時間が無いわね・・・
 後どれ位で眠りに落ちるのかしら・・・」

 「1分以内よ」

 「ええ?!じゃあNikkie、あなたの事を想いながら死ぬわ・・・

 泣かないで・・・そろそろ逝く事にするわ。

 これが望みだったのよ

 解ってくれるわよね?いろいろと試してきたし・・・そろそろ・・・」

 「イヤだよ・・・」

 「酷い味だわコレ・・・もっとチョコレート・・・はあ・・・眠くなってきた・・・
 Nikkie、手を・・・もう寝ちゃいそうよ・・・本当に不味いわコレ!」
 「全部飲んじゃったんだもの・・・」

 「まあ良いわ・・・あー不味い・・・チョコレートちょうだい」

 「深呼吸するのよ。ふかーく・・・ダメよっ、もう食べないで!」

 「なんだか眠いわ・・・すごーく良い気持ちなのよ・・・」

 「良いわ・・・そうよ・・・目をそっと閉じて・・・大きな雲に乗って・・・」
 
 現在オランダ、ベルギー、スイス、アメリカの中の4州で
 安楽死が認められている

 アインシュタインは神はサイコロを振らないと言ったが
 人はサイコロを振る 神にはなれなかったから

 疲れた体は心すら支えられなくなる

 そして支えられなくなった心から最後のサイコロがこぼれ落ちる

 そこで出たサイコロの目は何だったんだろう

 彼女が最後に大きな雲に乗ってと言ったが
 彼女はそこで何を見たのか

 

 Michele Causse(1936-2010) フランス人 レズビアン・理論家・翻訳家・作家

 

Category: 安全管理
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